キラキラしたあなたへ


私は、急に悲しくなって、走って家に帰った。

泣きたくないのに、
涙が溢れ出して

怒りたくないのに、
杏奈に怒ってしまって。

杏奈に謝る気は、なくなって。
もう、神田にも杏奈にも会いたくないと思った。

今は、昼間だから、人が少ない。
だから、私は、 歩いて帰った。

涙を拭いながら、
帰るのは、つらくて。
周りからみたら、多分みっともないんだろうね。
卒業するのが、悲しいんじゃなくて、
杏奈と神田が仲良くしゃべってるのが一番つらくて。

杏奈は、悪くない。
神田も悪くない。
悪いのは、私。
傷つけてしまった。

自分も、
杏奈も、


もう、少し、
神様。
平等にしてくれたって良かったんじゃないですか?

顔が可愛くないこには、性格の良さを与えるとか。

神様、今からでも遅くないから、
私に性格の良さを下さい。


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