シャーペンと君とあたし



期待たっぷりに振り向く。


でも、蒼の姿はどこにもなくて

代わりに先生が居る。



「おー、珍しく1人か?宮田は?」

「蒼ならトイレ行きましたけど。」

「…チッ!あいつ逃げたな?」


うっわ〜っ

今、舌打ちしたよね?このセンセー。


蒼は何をやらかしちゃった訳?





顔を歪めているあたしとは逆に

先生は明るい表情に変わる。



…な〜んかすっごく嫌な予感。

ブルッと身震いする。




「んじゃ、木下。

宮田の代わりに交流会の資料を
社会科準備室まで取りに行ってこい。」



「はっ?!何であたしがっ?」


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