シャーペンと君とあたし



それに反応して高まる心臓の音。

…こんなの、俊以外ありえない。




「あ…っと…」


ピッタリくっついてる訳じゃないけど
所々で感じる俊の体温に、クラクラする。


自分の唇が俊の手に触れてる…


や、やばい…

それだけで恥ずかしい。



倒れそぉ…




「行くぞ。」


「わっ」


あたしの口を塞いでた手で
今度は頭を引っ張って歩き出す俊。


火照る体は誤魔化せないけど

知らないことが多すぎて
素直に喜べないよ…



俊は、美奈が好きなの?



.
< 242 / 309 >

この作品をシェア

pagetop