シャーペンと君とあたし



「宏人は…」


一旦、作業してる手を止めて
頭を悩ます蒼の姿。

今までは手際よく決めてたのに。


どーしたんだろ?



「そいつ、かなり不器用。」

「やっぱりねぇ…」


色を作ってた俊も顔を上げて
蒼と一緒になって悩みはじめちゃった。


でも、やっぱり毒舌なんだね?

仮にも大事な男友達なのに…



ん?仮にも?


……まっ いっか!



「宏人は洗い物とか…?
雑用の方がいいんじゃねぇの?」


「えっ?!雑用?
宏人くんってどんだけ不器用なの?」


孝太まで言うってことは
正真正銘の不器用ってこと。


つい、思ったことがそのまま口から漏れる。


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