SONG 君の声
第1章
放課後、わたしは、階段を駆け登った。

足がもつれて何回も転んだ。
そのせいで、腕や足に傷ができてしまった。
何カ所からかは血がでてしまってる。

「...もう、嫌」

傷口を抑えながら、わたしは呟いた。

きっともう、顔は、ボロボロだろう。
だけど、今はそんなことを気にしてる暇なんてなくて-------

「こんな傷!!」

そう、今はこんな傷より、もっと痛い所があるから。


さっきから、頭の中で何回もリピートされてる声。

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