belief

「は？真面目に答えてくださいよ!!」




「俺は真面目に答えてるよ。もう一度言う、俺はミクの夫だ。」





―――ホントなの？あなたがあたしの夫？




コウタという男の眼はウソをついているような眼ではなかった。






「でも、どうして過去へ？」




コウタという男がどうやって過去へ来たのかも気になるが、それよりも過去へ来た理由の方が知りたい。





「それはね……ミクの人間不信を防ぐためだよ。」




「あたしが人間不信？なわけないでしょ？」




あたしはふっと鼻で笑った。




「強がるところも昔からなんだな。じゃあ聞くが、なんでこんな怪しいと分かり切っている建物にひとりで、来たんだ？」



「それは………みんな方向が違うし、忙しいし……」



「そんなの友達、だったら関係ないんじゃないいのか？」




あたしは言葉に詰まった。