【完】甘い恋愛授業



「……あのっ」


私はプルプルな足をさすりながら、目の前にいる歩くんをチラリと見てみた。

その瞬間に、歩くんはガタッと立ち上がる。


「……じゃあ、行くか」

「え?」


そう言って、歩くんは私の手をとってそのままグイッと引っ張った。


わわ…っ!?


「あ、歩く―――!?」

「ゆき、今から実践ね」

「実践?…なんの??」


私がそう聞くと、歩くんはニコリと笑って……


「恋人つなぎの実践」



そう言って楽しそうに笑う歩くんの顔を、私は一生忘れないだろう……



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