【完】甘い恋愛授業



「……こんな夜中に、女の子一人で歩かせられるわけねえだろ」


―――ドキンッ


「あ―――…」

「だから、ほら」


そう言って、焦る姿はいつもの王子様な姿なんかじゃなくて……


ぶっきらぼうに手をひいて、


「……歩くん、ありがとっ」

「―――っ、別に」


少し冷たくなった姿にも、なんだかドキドキして……


キュウウンッて、何故か胸が苦しくなった。



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