【完】甘い恋愛授業



―――ピーーーッ!



ハッと、我に返った。


「えーと……?」


ゆきはキョトンとした顔で、俺の顔を見つめていた。


今のは、サッカーのホイッスル音か。

サッカー部……ねぇ。


「……チッ」


盛大な舌打ちが、俺の口から漏れる。


いい雰囲気だったのに、どうしてくれんだよサッカー部。


「……ほーんとサッカー部って、とことん邪魔してくるよな」


思えば、サッカー部である長瀬がいなかったら、ゆきは俺のことを好きになったかも……


って、あれ?


ゆきは俺のことを好きになったかもって……

なんだよそれ。

俺は、ゆきに好きになってほしかったのか?

そんな、

そんなのまるで、


まるで俺が、



ゆきのことを、好き、みたいじゃないか……。



< 174 / 454 >

この作品をシェア

pagetop