【完】甘い恋愛授業



ビクッ!と私が肩を震わすと、時東くんは私の両肩をつかんで無理やり椅子に座らせた。


な、ななななな…なにっ!?


「あの、えーと……」

「やるんだろ?恋愛授業」

「え?恋愛…授業??」

「恋愛を俺が教えるんだから、恋愛授業。俺が講師で、ゆきが生徒。分かる?」


そう言って、時東くんがスッと私の頬に指先を滑らせる。


恋愛授業……か。


「あ、あの…まずは、手を離して頂きたいんですが……」

「やだ」

「そんな、時東く……」

「あと、時東くんって呼ばないでよ」

「………え?」



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