【完】甘い恋愛授業
大きな声の佐野先生によって、歩くんの言葉は途切れてしまった。
私からパッと体を離し、適当に先生と話しをしている。
“この先”って、結局なんなんだろ?
まさか……
「いやいやいや、そんなことあるワケないよ。いや、でも…」
「ゆき、なに一人で百面相なんてやってんだよ?」
「へっ!?」
フッと前髪に歩くんから息を吹きかけられて、もの凄くマヌケな声を出してしまう。
わああああ!
歩くん、後ろに佐野先生がいるってばあ!!