借金とりとおにごっこ!?


私が軽くガッツポーズをすると
なぜか、夕矢がふるふると震えだした


そんなに感動したのっ!?
それとも、ちょっと寒い??

でも、ここクーラーきいてないし
むしろ暑いくらいで..............


「最初に」


??

最初?

思い出話でもはじめちゃうのかな??



「最初に気づけよ!!!」


夕矢はそういって
思いっきり私のほっぺを引っ張った


お、怒ってたの!?


ってか、い~た~い~~~!!!



「は~にゃ~せ~~!」



涙目になりながら叫ぶと
意外にもあっさり離してくれた



「ごめんね!?
すっかり忘れてたっていうか、
なんというか..........
で、でも!
ほら、思い出したんだしさ!!
大目に見て下せぇーよ、だんな」


ぺこぺこと、
上司に頭を下げる部下みたいに
頭を下げた



「今回は許してやる。
確かに、菜乃香にしては
思い出しただけでも上出来だ」




よかった~♪

ナイス!
思い出した自分!!



 
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