借金とりとおにごっこ!?


「菜乃香、バンドやろーぜ」


めずらしく私よりも早く来てた雅が
いきなりそんなことを言ってきた


「あ、うちはドラムね!
片凪君はベースね!
称磨君はギターやるって!!
菜乃香はキーボードできる?」

「え?
キーボード??」

「あ、緋那!
キーボードできる?」


突然そんな質問をされた緋那も
きょっとーんとしている

いきなりどうしたの?


「まず、なにがどうなって
そんな話になってるの?」

「あ、ごめんごめん!
バンドやろーぜ!!」


そこにもどるの!?

なんで
バンドやろーぜからキーボード?


「そういうことね、出来るよ」

「ほんとっ!?
じゃあ、菜乃香はボーカルでいいよ!
あ、ちなみに弾き語りできちゃう?」

「うん、練習すれば」

「よし、じゃあ決定!!
他のとこ行ってくるねえ」


えぇぇぇぇー!

私はまだなんのことやら
ちんぷんかんぷんなんですけど


なんで理解できてるの、緋那!?


「緋、緋那!
ど、どーゆうことでしょーか」

「文化祭のライブハウス。
忘れた?うちのクラスの出し物」

「あ、それでキーボード!
ボーカル!って、私ボーカル?」

「うん、頑張って」


.....カラオケボックスに通おうかな






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