借金とりとおにごっこ!?

ー夕矢ー


「そんなことは十分承知ですよーだ!」


いや、わかってねーだろ

お前自分がどれだけ可愛いと思ってんだよ

本当、こんなんだから不安だ


最近、眼鏡をはずしだした菜乃香は
男子からの注目の的になった

まぁ、当たり前だろ.....

あんな地味子が美女なったんだ

それなのに当の本人は
皆、優しいね!と受け取っている


優しい?
下心ありありじゃねーか!

まぁ、俺が彼氏だって知ってて
菜乃香に告白してくるやつなんて
いねーからそこは安心だ

それに、菜乃香のこと信じてるから


って、なに恥ずかしいこと言ってんだ俺


「あぁー、くそっ!」

「え、なに!?どうしたの?」


菜乃香といると、調子が狂う

もっと触れたい
一生傍にいたい

俺にこんな感情があったなんて
思ってもみなかった

女なんて面倒で、邪魔なだけ

でも、菜乃香は違う


「夕矢?」

「ごめん、なんでもねーから」


ポンポンと菜乃香の頭を叩いて
そのままバスルームに行った

いったん頭を冷やそう

これ以上菜乃香を見てると
理性が壊れちまいそうだ





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