借金とりとおにごっこ!?
その女子は、
前から緋那の悪口を言っていた人だった
緋那は3人に囲まれていて
よく表情が分からないけど、
なんかやばい状況だっていうのは
確かなことだった.....
私が息を潜めてみていると
3人のリーダー的存在と思われる人が
口を開いた
「あんたさぁ~。
いい加減なんか
しゃべんなさいよっ!」
その声は怒りに満ちていて
私は鳥肌が一気にたった
「だいたいさぁ~
あんた、友達要りませ~んとかいって。
どうせ、うそだったんでしょ!?
同情してもらおうって思ってたの?
この、嘘つき女」
違う!
そんなんじゃない!!
緋那のこと、何も知らないくせに
勝手なことばっかいって!!
私は頭にきて、飛び出そうとした
......けど、私の足は止まった
「友達?なに言ってんの?
もう、二度と話しかけないで
はっきり言って、目障りなのよ」
その言葉は、
私に向かって言われてるようで
胸がズキンとした
いつの間にか私は走り出していて
ついた先は屋上だった