嘘つき予言者



「すいません、ちょっと外に出ます。続けて下さい。止めてしまってごめんなさいね。」


―― わかりました。それでは続けましょう。





母は泣き止まない亮太を連れて外に出ようとしたが

亮太は
亮介と父の手を放さなかった


















まるで

















一緒に来て欲しい
とでもいうように。













< 12 / 17 >

この作品をシェア

pagetop