紳士的なLady
「……私は、もう、大丈夫」
結局、最初に口を開いたのは私だった。
だから、意味が分からない事を言う。
何が大丈夫だ。
さっきまであんなに混乱していたのに。
本当に私って馬鹿。
人頼みにするのも良くないけれど、もっと他に言うべき事はあったはずだ。
……いや、無いな。
パチンパチンと、頭の中で何かが破裂していくのを感じながら、3人を見つめる。
口を半開きにさせて笑っている3人の口角が、ピクッと動いた。
「剣ちゃん」
いつもと変わらない、優しい千波の声。
でも、何だか怖い。