紳士的なLady



いつか、言おうとは思っていたのだ。




満原に。


だけど、何で今やってしまったんだろう。






「俺、すっげーびっくりしたぞ?まさか玲佳が告るんだなんてさ!しかも相手は剣ちゃん!」




あれこれと考えている俺を、チラリとも見ずに、まだ喋り続ける壮紀。


一々大騒ぎをする。五月蝿い。

こんなんだから、羽賀にも相手にされねーんだよ。







……突っ込むの止めて、次は毒づくんだな。俺。





馬鹿馬鹿しい。





首を軽く左右に振ってみる。


しかし、現状は何も変わりはしない。





「なぁ玲佳。お前、女と何人付き合った事ある?」

「はあ?」





また余計な事を聞いてきた。





こいつ、いい加減黙ればいいのに。


< 132 / 312 >

この作品をシェア

pagetop