紳士的なLady
――……。
今日も空が綺麗。
天気予報だと、昼から雨が降るらしいけど。
「つーるーぎ!!何ぼーっとしてんの?」
「え……?」
鈴音の声がした方へと顔を向ける。
にこにこと、可愛らしく笑った鈴音の顔。
それを見て、私も口角を上げる。
――気付けば、架月の告白から2週間も過ぎてしまっていた。
未だに、告白の返事はしていない。
隣だから、「おはよう」と言うだけ。
向こうは返してくれないけど。
「あいさつぐらいしろよ」とは思うけど、言ったら何だか負けた気分になる。
ちゃんと、私なりに答えを考えているのに。
「生徒会からだって!剣に!」
「は?生徒会……?」
何それ。
私は、ガラスも割ってなければ、タバコも吸っていない。
悪い事したっけ?
全く心当たりが無いんだけど。