紳士的なLady



何だか、気が楽になった。



溜めていた鬱憤を、全部榊に押し付けたからだろう。




八つ当たりの相手にして悪かったなと思いつつも、榊に抱き締められた事にびっくりした。




何で、私なの?



何で、好きになったの?



いつ、どうして?




幼い子供みたいに、「何で?何で?」と無邪気に問い詰める事が出来たら良いのに。

今の私には、それをする勇気も無いみたいだ。





『何で、好きなのか』




それを言ってくれなきゃ、何も分からないよ。


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