放課後恋愛

「可愛いさっちゃんの全てを独り占め出来る九条が羨ましいよ。」


ビックリして固まっている私を微笑ましそうに見た朔矢君は、席から立ち上がった。


「俺、初めて恋した女の子がさっちゃんだったから、この想いはなかなか諦めがつかないと思うけど…、さっちゃんが九条の傍で笑顔で居られるなら…応援するからね…。」


「…あ、ありがとう。」

私の目には、また涙が滲んできてしまった。


「俺、先に行くよ…。明後日からのテスト…お互い頑張ろうね…。」


歪む視界に映る朔矢君の笑顔は、とても寂しく見えた。



< 377 / 425 >

この作品をシェア

pagetop