放課後恋愛

訳分からない…。


怒ってる…ようには見えないけど、何がしたいわけ?

上から降ってくる視線に容赦なく睨み返した。



「なんかさ…よく分からねぇけど…知りたくなる、紗智のこと。」


キャラメル色の髪が窓から入ってくる風にサラサラと揺れて、前髪の隙間からのぞく瞳が私を映していた。


「教えて?」


「え?」




「俺に教えてよ、お前のこと。」



< 57 / 425 >

この作品をシェア

pagetop