生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
***



「…ここが、広瀬君の家かぁ」




モダンな雰囲気を醸し出す一軒家の前で、あたしは「広瀬」と書かれた表札をまじまじと見つめていた。


オレンジ色のレンガが敷き詰められている庭や建物は、どこか外国の匂いを感じさせている。


優しい笑顔を浮かべる広瀬君にピッタリな家だな、と思った。




「じゃ、押すぞ」




瑞兄は深く深呼吸をし、ゆっくりかつしっかりとチャイムを押すと、ピンポーンという電子音が、心臓に深く突き刺さってきた。


それでも、いつまで経っても人気を感じる事は無くて。




「居ない、のか?」




瑞兄は少し眉を潜めた瞬間、軽快なベルの音と共に、玄関のドアが開いていく。そして、少し眠そうな広瀬君が顔を出した。


尋ねて来たのが生徒会メンバーだと分かると、顔が少し歪む。




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