生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



「未愛、ふて腐れるなよ。たかが鳴くとか言っただけで―――」



「アンタ、デリカシーってモノが無いの!?公衆の面前で交わす会話じゃないでしょうが!」




付き合ってからも、いつものペースで会話を続けるあたし達。第三者から見れば、とても付き合っているとは思えない。


だけど、あたし達はあたし達。


今のスタイルが、あたしと春流にとって、一番良い付き合い方なの。




「おーい、未愛に春流。そろそろ体育館の中に入るぞー!」



「いい所に来た、瑞兄ーっ!あのね、春流が―――」



「ハイハイ、またノロケ話ね。もういい加減聞き飽きたんだよ、“妹”の自慢話は」



「って、瑞兄まで見捨てるの!?」



「瑞希は俺の見方なんだよ。悔しいか、未愛」




こうして、今日も楽しい一日が始まる。


大好きな仲間が、そして大切な人が居る、来紋学園という場所で。




<<生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。>>

End for the time being.
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