成熟と化して

※
俺は風紀委員長。
今は文化祭の見回りをしている。

本当は俺も文化祭を満喫したいが、みんなの安全のため、我慢している。

…それにしても、盛り上げ部の奴ら、ちゃんとやってるか。


そんなことをおもっていると、

「あ、あっちいこう」
―…ん?今のはたしか、盛り上げ部員佐藤…?だったような
一応聞くか

佐藤に近づき、声をかける

「おい、佐藤」

しかし、佐藤は風紀委員長を無視し、そのまま歩く

「おい、佐藤!!」

「あ、委員長さん」

「おまえはたしか、学校の外だよな?」

「違いますよ。学校の中ですよ」

「ん?そうだったっけ?」

「はい」

佐藤の堂々とした態度に風紀委員長は自分の思い違いか、と思い、
「そうか、すまなかった」

「いいえ」

そう言って、また佐藤は歩き出した。


―なんだ佐藤は真面目な奴じゃないか

と、すっかり佐藤の冷静な対応に騙された風紀委員長。

―そういや、紙田はどこだ?

佐藤のことはもう忘れ、紙田がヤバいことしないかという不安で頭がいっぱいになる。

「捜しにいくか…

」学校の中だから(本当は学校の外周り)、すぐ見つかるだろうと思い、捜すことにした、風紀委員長。

「問題起こさなかったらいいが」


※

暫く歩いていると、外から間抜けな声が聞こえてきた

「今なら1000円だよ!!扇風機とストーブを合わせて1000円だよ!!お得でしょ!?」

それと同時に奥様方の歓声があがる。

「……」

風紀委員長は、塀をよじ登り見ると、
満面の営業スマイルで紙田がいた。

最もたくさん金が入るので、その笑みも含まれているのだろう。

「…つーかこれ犯罪じゃね?」

と風紀委員長は冷ややかに言ったあと

「紙田!!おまえ何してる!!?」

< 74 / 202 >

この作品をシェア

pagetop