成熟と化して
「おい、紙田」

風紀委員長が紙田に問いかける。返事はなかった。
だが構わず言い続ける

「俺は少し反省した。周囲の安全も考えず…だから人気がいないところに…」

風紀委員長は紙田の方を向く

「……」

風紀委員長は驚愕の真実を知った

「……いない」

紙田はとっくに逃げていたことを。


※

―ふふふ

紙田たちの文化祭に一人の怪しい男が近づいてくる
顔は不気味に笑い、何かを企んでいそうは雰囲気を纏っていた

案の定、

―文化祭をぶっ潰してやる

などと、口に出してこそいないが、心中文化祭に対する怒りでいっぱいだった。

「さあ、どう料理しよっか」

そう呟き、男は人混みの中へと消えていった。

※

「…やっと逃れられた」

紙田は人混みに乗じて上手く風紀委員長から逃げたのであった

「しかし嫌な奴だな、人が商売してるっちゅーのに!!」

と、理不尽に怒りながら、風紀委員長に蹴られた手を撫でていた

「しかし、あんなに強く蹴ることねーのに、いかんねー最近の若い子は…ん?」


紙田はあることに気付いた。

黒い服を着た、怪しい男に

「演技での増援か?」

そんなわけないだろ、と言いたくなる内容を言ったあと、とりあえず黒い服の男に近づくことにした。

だって怪しいんだもの。


黒い服の男はずんずん歩き、立ち入り禁止の屋上に入っていった。

「?」

―なんであの人…


紙田はそう思いながらも、この男に見つかったあとの言い訳を考えながら、屋上に入っていく。


※

紙田は屋上に入ると、男の姿はなかった。
辺りを見渡すと、後ろから

「なぜ、わしの後を追っていた」

紙田は首筋に冷たい物を感じた。

黒い服の男がナイフを紙田の首に当てているのだ

「やだなーお兄さん」

頭の中で嘘を次々と考えていたが、どれもいい嘘ではない。
しかし、口ごもるもあれなので、何でもいいやと半ばやけくそに嘘を言った

「俺はただ、屋上から景色を見たかったんだ」

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