妄想ハニー
あたしが不機嫌な声をあげたって、誰も文句は言わないはず。
だって、これでも一応、親友が落ち込んでいるっていうのに…
その言葉は酷いんじゃないでしょうか。
「…こんなの、結愛らしくないよ。」
『……。』
「図々しくて、鬱陶しくて、しつこい結愛はどこに行ったの??」
慰めてくれているのか、はたまた悪口を言われいるのか。
そこらへんは微妙だけど、とりあえず耳を傾ける。
そんなあたしを確認して、果歩はもう一度口を開いた。