君の面影
思い出の

悲しさ

「おはよ、いち!!」
「ん〜……」
「もぅ、早くしないとデートの時間が無くなっちゃうでしょ!!」
「あー……わかった…」
「もぉお!!!」


俺はいち!!
な〜んて間抜けな名前だと思うか??
思った奴はすぐに土下座しろ!!
俺には速水 悠一(はやみゆういち)っつうちゃんとした名前があんだよ!!


「ふぁ〜〜……ねみぃ…」
「いち? 今日は遊園地に行くんだよ? 大丈夫なの?」
「だ〜いじょ〜ぶ☆」
「言っとくけど、デートの途中で寝ないでよね?」
「…わかってるって」
「んじゃそろそろ行こっか!!」


あ、紹介が遅れたな
さっきから俺と喋ってるコイツは藤咲 悠愛(ふじさきゆあ)
俺は愛ってよんでる
そしてさっき言ったように、俺と愛はこれからデートに行く!!
これでわかんねぇ奴はいねぇだろう
そう、俺と愛は俗に言うカレカノという奴だ


「いち、悠愛ね、ジェットコースターと、船みたいなやつと、メリーゴーランドと、あ! 観覧車にも乗りたい!!」
「へぇへぇ。わかりやしたよ」


船みたいなやつってバイキングのことか?
てかメリーゴーランドってどんだけ……
今年で17になるくせにガキか……ま、そこが可愛いんだけどな…


でも、この時はまだ、まさかあんな事になるなんて思いもしなかったんだ……


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