桜の見える丘(仮)

「はい、かばん。気をつけて行ってくるのよ?」




「はいはい。じゃぁ、いってきまぁ―す!」



ガチャ!!




勢いよくドアを開け走って飛び出した。




「高校しょっぱなから、こけて傷だらけにならないでよぉ―!」





お母さんが心配しているのか、



からかってきてるのか走っていることを



注意してきた。





「だいじょーぶー!!こけたりしないからーっ!」






走っていると、風が通り抜ける。




春なのに、少し暑い日を快適に過ごさせてくれる



風を感じながら、気分よく走っていた。




< 3 / 301 >

この作品をシェア

pagetop