地味子な私と、人気者の彼


 反対側の階段から急いで駆け上がり、私は教室へと戻った。


「ハァ……ユキちゃん、なんで? なんであんな事――」


 せっかく汰一君との楽しいひと時だったのに、なんだか後味が悪くなってしまった。

< 236 / 258 >

この作品をシェア

pagetop