刹那恋


入学式が終わり、サッカーのやつらが早くも彼女かよとからかってくる。

彼女……?

俺は不思議に思った。

俺は彼女を好きではないだろうと
まだ、なにもわかっていない。

「まだ、彼女とかぢゃねぇょww」

そうはぐらかした。

俺は帰り道が同じだという会話から、当たり前のように下校デートの約束をしていた。
だからだ。
あいつらはからかったのだ…
馬鹿らしい。

そう思いながらそいつらに手を振り、彼女が来るのを校門で待っていた。
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