青春跳び蹴り

でも、案外みんな
そうなのかもしれない。
そう思って周りを見渡す。

とりあえず、今は誰も
泣いてないみたいだった。

なら、私だけ特別に頑固とか
意地っ張りじゃないんだな、
と安心した。

でも、それも何か嫌だった。

特別は嫌だけど特別がいい。

なんてワガママな考えだ。
自己中でワガママな私。

みんなは私を頼ったり頼らなかったり。
嫌がったり受け入れたり。
1つのグループに入るのが
あまり好きではない私は、
いつも宙ぶらりんな状態で
これまでを過ごしてきた。
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