愛乗りシンドバッド
そいつは白いマントを翻し
頭から全身、口元まで
ひらひらの布で隠していた。

そして軽やかな足取りで
手すりの上に立ったまま
こちらに渡ってくるのだ。

その時に、
砂漠でも歩いてきたのかと
思うくらい
服からこぼれ落ちる
金色の砂。

月のかけらとも見まごう様に
そいつが隣まで来ていても
なんだか見とれて
しまっていた。

……不思議で
とても優雅なんだ。
< 35 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop