愛乗りシンドバッド
「グガアャャ!」

凄まじい奇声をあげて
ルフは再び飛びたっていった。

ハルが投げた
『ジャンビーヤ』と
呼ばれるナイフが、
大きな体の先にある
ルフのギョロッとした
目玉に刺さったのだ。

「ハーリド!
沖合に『雨』だ!
10秒後に放て」

と、今度は
自分の着ていた
チョッキに向かって
なにやら叫んでから、
そのあと俺のほうに
近づいてきて
先生みたいに腰に手をあてた。

「大丈夫?」

俺とアッバーサさんは
口をこれでもかってくらい
開けたまま
後ろにひっくり返っていた。

漏らすかと思った。

失礼ながら
アッバーサさんのほうも
見てしまったが、
完全にやっちゃっていた。
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