アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)
ニッコリと微笑んでいるのは、正樹(マサキ)

男前なかんじに整ったその顔には、いつも、微笑を浮かべていたりする。

その、温和そうな微笑の裏で、何を考えているのかは、たまに恐ろしいこともあるが。

「さて、白亜ちゃん。観念してもらおうか」

汗まみれの白亜はふと気が付いた。

コイツ、汗、かいてない。

チラリと見ると、礼二も汗だらけである。




もしかして、礼二に追いかけさせて、自分はこの辺で待機してたのか?

あたしが、ここに逃げてくること、計算してて。

くっ。



白亜は、正樹をにらみつけた。

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