文系男子。

思わず叫ぶと、あるある、と生返事が返ってきて、ふらふらと彷徨って、

麦茶を飲んだ。

そしてチラリとこちらを見る。

「…食べて」

「てめえが腹減ったっつったから作ったんだろが!」

怒鳴ると、先生が項垂れて箸をまたふらふらし始めた。

「食いたくねえのかよ…?」

「いや、さっきまでグルグル鳴ってたんだけど」



真朱のこと考えたら、心配になってさ。



最近先生について分かったことは、頭ン中が真朱で一杯って事だ。

そりゃあもう生活に支障が出るほどに。


  
< 111 / 253 >

この作品をシェア

pagetop