文系男子。
「負けたら坊主な!五厘でそのクソメガネコンタクトにしろ!」
「良いだろう、お前が負けたら無理矢理黒に染め直してワックスもムースも燃やして捨ててくれる」
「ワックスとムース使えなかったらなんも出来ねーだろうが!」
「使わないで反省の意思を見せろ、バカ」
「バカって言うな!カタブツ!」
「それと良い加減身内にも敬語を使え、バカ」
「ああ、使ってやるよ!お前以外はな!」

正直さっきのあたしと松葉より次元が低い気がするよ。

「…誰か~」

溜息と共に呟くと、急に和室の襖が開いて、ターミネーターの様なデカい男と、明るい茶髪の男が入って来て、二人を引き離す。

「加藤てめえ今日こそ此奴と決着付けようってのに邪魔すんのか!?」
「藤邑、あいつは口で言っても効く訳ないって分かってるだろ」

「何で勝負付けるんだ?オセロか?此処は銃火器使用厳禁だぞ?」
「はいはい、茜がバカなのはみんな知ってるから」

「おい赤!誰がバカだ!」

しばらく赤頭(茜?)と田中さんはもがいていたが、大人しくなった。

「…お前ら顔を合わせれば喧嘩するの止めてくれよ」

「仕方ない。此奴らはバーーー」

「此奴と一緒に(すんな/しないで下さい)!」

同時に加藤ことターミネーターに怒鳴りつけ、互いに睨み合う。
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