愛してるを心から
なんとなくは分かってる。
きっと私のことだって事は・・・。
「あたし、あんなに馬鹿にされたの初めてだわ」
河津に渡されたのであろう資料を投げていうお母さんに私は何も言えなかった。
「でもそれよりも、一番腹が立つのは最愛の子を蔑むような言い方をしたこと」
真っ赤になって、そういうと黙って私を抱き寄せたお母さん。
お母さんの心臓の音が聞こえ、その音の速さは速度を増していく。
「何が分かるっていうの?何を知ってるっていうの?私の子を、大事な子のあいつは何処を見ているの?」
泣きたくなる。
お母さんに甘えたくなる。