先生との恋☆Second・Story☆完結☆



それに……さ。


[“できるだけ気にかけてあげて欲しい”って高橋先生の言葉だもの。]


周りの人達に……言ってるって事?あたしを気にかけてやってくれって?


[高橋先生はあなたの傷の事、ずっと気にしてるわよ。]

そんな事、知ってる。あたしよりも傷の事を気にして、手術の話を敢えて避けてしないことも。


傷の話をすれば、あたしよりも悲しい顔をする事も。


未だにあたしに傷を付けてしまった事を申し訳なく思っている事も……。


気にすること、無いのに。傷にもちゃんと、向き合えたのに。ただ……気になるのは。


[その後のケアも気にするのは普通でしょう?]

ネガティブなのかもしれないけれど……。

あたし達、付き合ってるんだよね?

それは、こんな傷があったら彼氏なんてできないってあたしが言ったから……?


「あたしと付き合ってるのも……その後のケア……?」


思わず立ち止まって、出た言葉。行き交う人に聞かれる事は無かった。






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