先生との恋☆Second・Story☆完結☆


『心……っ!切らないで聞いて!』

高橋の必死な声が聞こえてくる。


『……ご飯ちゃんと食べてますか?』


すっと向こうが息を吸い込んだのが聞こえてきて、


次に飛んできた声。


『お母さん達は僕の家にいると思ってるから…』


ぐっと瞳を閉じる。膝の上に置いた手で拳を握る。


すっと息を吸い込んで。


「…まだですか?」


『え?』


カラカラの口で声を絞り出す。

声が震えてることに、気付かないでほしい。


そう思いながら。


「検査結果は…まだですか…?」


『あ…、と、』


「出たらメール入れてください。取りに行きます」

少し早口で一方的に言って耳からスマホを離す。


『待って、心っ……』

遠ざかる高橋の声を聞きながら、体の内側から変な感覚が巡ってくる。

それがなんなのか、考えるよりも前に慣れているあたしは反射的に防衛体制に入る。


無理!!!限界だ。


全身を走り抜ける、嫌な感覚。


うっと声が漏れる前に、通話を切った。

そのまま床に手をつく。胸を握りしめる。


「っ…はぁっ…はぁっ…うっ……、、、」


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