愛ガ降る
第1章

出逢い




出逢ってしまった…。



ワックスのきいた体育館。



キュキュッと響くシューズの音と、応援の大歓声の中…。



高校2度目の球技大会の日だった。



今風の茶髪の男子なんかよりも一際目を惹き、黒髪がきらきらと光る彼。



普段は薄暗いはずの体育館だが、大勢のなかでただ1人、彼だけが白い光に覆われているかのように光輝いて見えた。



私はその瞬間、金縛りにあったかのように動けなくなった。


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