愛ガ降る
仕事が忙しく、出張続きのお父さんに会ったのは久しぶりであった。
「倒れたって聞いてびっくりしたよ。
大丈夫なのか?」
お父さんは、あたしの姿を見ると一時安心したようだったが、急に肩を落とした。
「あずまに彼氏が出来るとはなぁ~。
嬉しいような悲しいような気分だな…。」
「なんで知ってるのっ!!」
思いがけないお父さんの言葉に、あたしは妙に動揺した。
「お父さんとお母さんの間には、隠し事はないのよ。」
あたしの動揺した姿に、後ろから来たお母さんは笑いながら言った。