愛ガ降る
病室に戻ってきたお母さんはあたしの顔を見て言った。
「明日退院できるから、家に帰ろうね…。」
しかし、そう言ったお母さんの顔はなぜだか浮かない表情であった。
「陸くんに知らせて会ってきなさい。
お父さんも明日帰って来るから…。」
「…うん…?」
いつもと違った妙な気遣いのお母さんに不自然さを感じた。
しかしそれよりも、この退屈な病院からこんなにも早く出られるとなった事に、お母さんの不自然さなどすぐに忘れてしまっていた。
そうした所にユウちゃんが来た。