愛ガ降る
「すごいな…。
俺、こんな近くでイルカ見たの初めて…。」
大概くんはイルカに手を伸ばし、じっと水槽の中を見つめていた。
その姿は、水槽の光に反射されたキラキラと放つ蒼白い光に覆われていた。
あたしはその姿に、初めて大概くんを見つけた時のような気持ちが舞い戻ってきた。
あの時は、今こうして隣にいることすら考えられなかった。
…これからも、ずっとこうして一緒にいたいなぁ…。
そんな事を考えていると、さっきまでのハシャギぶりが嘘のようになり、急に気持ちが滅入った。