はうす~Love HOUSE Life~
翌朝、私は早起きをして朝ごはんの仕度を始めた。
それと同時にお弁当を作る、2人分ね。
鼻歌を歌いながらお弁当に入れる唐揚げを揚げていると、寝起きの南がキッチンに入って来た。
「おはよ、南!」
精一杯の明るい声と笑顔で言ったが、返って来たのは
「はよ…早いな、千景…」
眠そうな声だった…。
俳優なんだからもっとキメた挨拶しろよ!
まあ、こんな南の一面を見れるのはきっと日本で私1人だけなんだろうけど。
きゃー!私、すごくいいポジションじゃない?!
……ん?待て待て。
南って、もしかして彼女、いる?
そう思って南を見ると、南も私の方を見た。
「ん?何?」
冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを飲んでそう言う南。
カッコいい…。
って違う違う!
本題はそこじゃないよ!
「あのさ、南…」
「うん、何?」
ドッ、ドキドキするー!
心臓飛び出そうだよ(泣)
いやっ、聞くんだ千景!
私のこれからの恋路が懸かっているんだ!
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