=キング of ビースト=3




それからわずっとみんなで話していたんだ。


離れた時間を埋めるかのようにー…


離れていく時間を惜しむようにーー…


「なぁ、由莉。」


「何?」


「お前のおかげで女大丈夫になったかも。」


「本当に?」


「多分だよ多分。前よりわましになった。」


「そっかぁ。良かったね、弘樹♪」


「別に。」




このまま時間が止まってしまえばいいー‥


那龍の面子がいて。
紅雨がいて。
弘樹がいて。
璃玖がいて。
夜琉もいるー‥


誰かが抜けてしまう悲しみ。
ずっとこのままでわ居られないのわ、ずっと前から分かっていたのにーー…



弘樹の顔を見ると、今までよりずっと柔らかい笑みを作っていたーー…



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