=キング of ビースト=3
ふふっと笑った璃人さんわ綺麗で、でもすごく悲しそうな目をしていた。
「私の所為であの子わ私に笑わなくなったのに、それが凄く悲しかったの。」
始めて打ち明けるであろう事実に、あまりも感情の籠もった言葉に何も考えられないような不思議な感覚に陥った。
「ーー…仕事にだけ、のめり込むようになった。
バカみたいに、一日中仕事してた。
睡眠もとれなくなって、ずっと仕事。」
「…。」
「仕事のしすぎで不眠症とか、精神病とか…精神科にも通った。」
「~~っ」
璃玖わ信じられないというような顔をして目を伏せた。
「でも、現実を見たくなかった…。あの子が笑ってくれないという事実だけわ実感したくなかったーー…
だから、医者に何を言われようがずっと仕事してたの。
精神科に通院するようになっても不眠症と精神病わ悪くなる一方…。
けど、ね…精神科に通院して居るときに出逢った男の子がいたの。」
すごく、嫌な予感がしたーー…