青春スパイ大作戦【短編集】

風俗店は、人通りの多い大通りに入り口があった。

真横にはコンビニがあり、老若男女色んな人たちが行きかっている。

しかも、女子高生達がコンビにの前でダベっているではないか。

女子高生達に「うわっ!あの二人風俗店に入って行く気ちゃうん?」みたいな話をされているような被害妄想に襲われ、二人共風俗店の入り口を行ったり来たりする始末。

「ど、どうする・・・?」

明らかに挙動不審のオレ達だったが、ついに勇気を振り絞ると、オレ達は細い階段に勢いよく突撃していった。

細い階段の上には、透明のトビラがあり、それを開けると、狭い受付から男が顔を出し、外見とは似合わず丁寧に迎え入れてくれた。

「お客様、当店は初めてでこざいますか?」

ここまで来たら見栄を張っている場合じゃない。
素直に初めてであることを告げる。

「当店では、夜這いをするか、夜這いされるか、どちらかを選べますかお好みはあるでしょうか?」

どうやら、ちょっとマニアックな店に来てしまったようだった。
(ある程度は知っていたのだが)

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