好きと伝えたくて…


蝶極に恨まれても仕方ない事を犯してしまった…あたし。
だから、みんなが離れて行く事が怖くて何も出来ない…。





『來斗?次、入って』

「あ?おぉ…出るの相変わらず早ねぇな……先に布団入っとけよ」

『ありがとう。ゆっくりね』



なんか…眠くなってきた。
寝ちゃっても…良いかな?

來斗が出て来たら目覚めるよね?






「…か」

…ん?
來斗……?


「來華……お袋達、お前が帰って来ること待ってんだ。無理にまた一緒に暮らせとは言わねぇから……たまには顔見せに帰ってやれ。…おやすみ」


…きっと、來斗はこのことが最初から言いたかったんだ。
ゴメンね……。

あたし、自分の私情で家族まで犠牲にして何やってんだろ…っ。



こんなんじゃ、ダメ…だよね………








愁都。



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