あたし、花火。[短編49P][企画]
次の日、言われた通り放課後の生徒会室へ行くと、永井くんは机の上に座っていた。
長い足を組んで、西日を背中に浴びている姿は、少し、幻想的に見える。
「今日はなぜ、呼び出されたのかしら」
あたしは永井くんのすぐ前に立った。永井くんの足が、あたしのお腹に当たる距離。
永井くんはしばらく、あたしの顔をじっと見つめていたけど、やがて目を少し細める。
「付き合ってるなら、会うのは当然でしょう?」
天使のような、嘘の微笑みでそう言った。